[解答20](ホ)

(c) 水撃現象が起こる原因は、水が非圧縮性であることと水の慣性力に よるものである。 管内を充満して流れている水の速度が急激に変化すると、水に激しい圧力 の変化が起きる。このような現象を水撃現象(ウォータハンマ)という。 水撃が起こる原因は、水が殆ど非圧縮性であることと水の慣性力によるも のである。 水は、バルブの急激な開放・閉止及びポンプの停止時のみでなく、ポンプ起 動時にも起きる。特に空調設備においては、吐出し弁を全開のまま起動す ることが多いので、長い吐出し管系などにおいて水撃が起きる可能性がある。
(e) 配管系の抵抗を均一化する手法としては、 リバースリターン方式がある。 リバースリターン方式は、同一系統の各負荷機器を結ぶ配管経路の長さを ほぼ等しくするような配管方式で、各負荷機器への配管抵抗をほぼ均一に することができる。したがって、ファンコイルユニットや放熱器など、同 一機種が広い区域に多数連続して設置されるような場合に有効である。し かし、返り管が2重になり、配管スペースや設備費の増大を招く恐れもあ る。このような欠点を除くため、例えば主管のみあるいは枝管のみといっ たように、配管経路の一部だけをリバースリターンとする手法もある。